こんにちワンワーン
今日も元気にブログを更新〜
お久しぶりの取材シリーズ
今回ご紹介するのは。。文化文政の時代から、野州黒羽の地に「藍」を建て続けて二百余年!!
「黒羽藍染紺屋(くろばねあいぞめ こんや)」さん〜
栃木県の伝統工芸にも指定されている黒羽藍染。。。
紺屋さんは、現在黒羽地区に唯一残っている染元さんなんデス!!
八代目になる若き店主、小沼 雄大(おぬま ゆうた)さんに型付けや染めの様子を見せてもらったよ〜
まずは。。
今回は特別!!工房にお邪魔させてもらいました〜
布地に、型紙を使って模様をつける「型付け」の実演
この型紙も、代々受け継がれている伝統的なものから小沼さんが新しく生み出す斬新な柄まで、すべて手作りなんだって!!
型付けに使う「のり」は、もち粉と糠を炊いたもの!!
長〜い反物も、こうして手作業で型付けを行っていきマス☆
この糊がついた部分は染料に漬けても染まらないので、型紙どおりの模様が染めあがるワケですね
糊を塗って一度乾かしたあとは、大豆から作られた豆汁(ごじる)を生地に引き(塗り)、さらに乾かすんだって
使うのは全部、自然の素材なんだねー!!
ところでこの糊、ちょっとオイシソウ。。
味見したらダメかなぁ
お次は。。またまた特別に染めの工房へ☆
見て見て!!!
藍染めの染料が入った藍甕(あいがめ)がたくさん埋まってる〜!!
この甕に布地をひたして、染めの行程を行うんだね
じつは「黒羽藍染」には、他の藍染めにはない特徴があるんです。。d(^_^o)
それは藍で染める前に、松の根を燃やしてできる「松煙墨(しょうえんずみ)」を使って下染めをすること!!!
それによって、より藍が濃く出るそうデス
ちなみに松煙墨だけで染めると、灰色〜黒の墨染(すみぞめ)製品になるんだよ〜
藍染めの染料って、何からできてるか知ってる
その正体は。。「蓼藍(たであい)」という植物を発酵させた「すくも」と呼ばれるもの
「すくも」を甕に入れて、さらに発酵させて染料を作ってるんだよ〜
きれいに染まるかどうかは、天気や温度によって違ってくる甕の発酵具合を見極めることが必要!!
まさに、職人の経験と勘の世界なんだねぇ
では、もうひとつお勉強しましょ〜
布地を染め上げるときは、好みの濃さになるまで何度か染料につけたり、引き上げたりを繰り返すワケですが。。
藍染めは、染料が空気にふれることで「酸化」して鮮やかに発色するんデス!!
そしてこの発色をもたらしてくれるのは、発酵した染料のなかの微生物のパワー\(^o^)/
酸化と還元って。。理科の時間に習ったよね
さてさて、ココまでぜーんぶ、自然の素材と人の手のみで作られてきているのが分かったかな?
最後の仕上げも、お日様と風に当てて乾かすこと
藍染めって、植物や水やお日様などの自然の恵みと職人技が融合した、すばらしいものなんだね〜
こんな伝統を守り続けているお店が大田原にあるって、ホント誇りに思えるよね!!
さてさて、次回はオシャレな藍染め製品が並ぶお店のなかへGO〜☆
その2につづく。。
黒羽藍染紺屋
栃木県大田原市黒羽向町88
0287-54-0865
10:00〜17:30
定休日/木曜
お店の情報はコチラから☆
黒羽藍染紺屋facebookページ
https://www.facebook.com/kurobaneaizomekonya/
- 2016.11.14 Monday
- 大田原の魅力を取材☆
- 14:24
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- by 与一くん(大田原市観光協会)